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イベント情報

マルセル・ブロイヤーの家具:Improvement for good

2017年07月15日〜2017年09月24日

美術館|企画展・展覧会

ブロイヤー展ポスター

ワシリーチェアの生みの親 マルセル・ブロイヤーの家具

たっぷりとしたクッションや大仰な布張りをすっかり取り除いて、それまでの重々しい椅子のイメージを一新した《クラブチェア B3》(ワシリーチェア)。
戦後にパリのユネスコ本部やニューヨークの旧ホイットニー美術館(現・メトロポリタン美術館分館)を手がけ、建築家としても知られるデザイナーのマルセル・ブロイヤー(1902-81)が1925年、23歳で考案した椅子です。

《クラブチェア B3》を発表する以前からすでに、ブロイヤーは自身が取り組んでいるデザインの新しい方向をはっきりと見出していました。
それは、過去の様式をつかさどっていた形や装飾の構成要素から脱却し、機能に基づいたデザインをすることでした。
その考えは、当時彼が学んでいたドイツの造形学校バウハウスが提唱していた、産業と芸術を統合する取り組みにおいてもっとも重視されたデザインの原理であり、ブロイヤーはそれを実践し、牽引したのでした。

ブロイヤーにとって、人間の「本能」に根ざしたものを生み出すことこそがモダンデザインであり、彼の思想や仕事の中に深く根ざしたデザイン哲学だったのです。 ここには、彼の家具デザインが小さな改良を重ねながらも、進化し続けている理由を探る鍵も隠されています。

02_wassily.jpg                              クラブチェアB3 1927-28年 東京国立近代美術館蔵

03_nest.jpgネストテーブルB9-9c 1929年 東京国立近代美術館蔵

本展は、ブロイヤーの家具デザインに見られるいくつものバージョンの違いに注目しながら、国内外のコレクションによる家具約40点で構成します。 家具を起点として、戦後は建築へと創造の幅を広げたブロイヤーですが、そのデザインの核心は、家具デザインに凝縮されています。 本展が、モダンデザインという言葉に様々な解釈の可能性を示しているブロイヤーのデザインにあらためて触れ、21世紀に生きる私たちに送られた彼のメッセージを受け取る機会になれば幸いです。

会期:   2017年7月15日(土)-9月24日(日)
開館時間: 午前9時から午後6時まで 入室は閉館30分前まで
休館日:   第2、第4月曜日(7月24日、8月14日、28日、9月11日)
観覧料:    一般300円(150円)
     ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
     ※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。
     ※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢のわかるもの、障がい者手帳をご提示ください。

【関連イベント】

 講演会  「≪構造≫と≪構成≫ 」
 日時: 2017年8月11日(金・祝) 午後2時から
 講師: 藤田治彦(ふじた・はるひこ)氏 (大阪大学名誉教授)
 場所: 講座室
 参加無料
  ※お電話または総合受付カウンターにてお申込ください。 TEL 0237-53-0223 (代表)

 ギャラリートーク
 日時: 2017年7月30日(日) 午後2時から
 解説: 当館学芸員
 集合: 特別展示室入り口前
 参加無料・予約不要(要観覧券)

主催: まなびあテラス〔東根市美術館〕、東京国立近代美術館、   制作協力: NHKプラネット
協賛: 株式会社良品計画   協力: 日本航空/Knoll Store 青山本店/ミサワホーム

05_isokon.jpgアイソコン サイドチェアBC3 1936年 東京国立近代美術館蔵