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イベント情報

雪花ふるころ―武田敏雄の風景画世界―

2017年11月07日〜2017年11月19日

美術館|企画展

まなびあテラス開館一周年記念

東根市を代表する洋画家・武田敏雄の回顧展

110_雪舞_トリミング済_0901.jpg                 《雪舞い》 2011年

まなびあテラス開館一周年を記念し、東根市の洋画家・武田敏雄の回顧展を開催いたします。
武田は、山形県美術界において第一線で活躍し、昨年9月に逝去しました。

湿った空気感をもとらえた美しくも雄大な雪の山景が高く評価され、国内屈指の公募美術展・日展で最高賞である
特選を二度にわたり受賞。 日展洋画部門で二度の最高賞を得たのは、山形県在住画家では真下慶治以来2人目となります。

この展覧会では、日展初入選作《雪と杜のバラード》、特選受賞作《蔵王》、《北彩》、示現会展最高賞の文部科学
大臣賞作《霊峰月山》ら代表作をはじめ、ライフワークだった出羽の山々、最上川や山寺など山形の風景を描いた
油彩画が一堂に並びます。
とりわけ遺族の特別な厚意により、亡くなる間際まで画家が筆を入れていた絶筆《雪の山寺》を初公開いたします。
さらに、ふるさと東根の風物や季節の花々、果物など身近な題材を折々に描いた油彩・素描をあわせ、およそ50点
により、半世紀にわたる武田の画業を展覧します。

温かみのある色合いの冬景色に、雪国の自然と暮らしを見つめた画家のまなざしをたどる旅路となることでしょう。


■■■ 展示概要 ■■■
日時:2017年11月7日(火)-19日(日)
開館時間:9:00-18:00 入場無料
会場:まなびあテラス〈東根市美術館〉 市民ギャラリー 11月13日(月)休館日
主催:まなびあテラス

■■■ 関連イベント ■■■
2017年11月7日(火) 市民ギャラリーにて
オープニングセレモニー 10:00~
講演会「武田敏雄のあしあと」 10:20~11:20
 講師:原田一裕氏(示現会山形支部長)、土屋功氏(水画会会長)
会場内で作品を見ながら、武田作品の特色や業績、人柄をふりかえります。

■■■ 展覧会図録 ■■■
本展出品作品オールカラー図版、年譜、参考文献、アトリエ記録写真を収録した図録を総合受付にて販売いたします。


武田敏雄(たけだ・としお)
1938年東根市生まれ。東根高校卒業後、奥羽美術研究所でデッサンを学ぶ。会社勤めの傍ら制作を続け、76年日展《雪と杜のバラード》初入選。以後入選を重ね、89年会友推挙。55歳で退社、絵画教室「北彩クラブ」を開き画業に専念す。07年示現会展《霊峰月山》文部科学大臣賞。03年《蔵王》、08年《北彩》で日展特選。08年東根市市制施行50周年特別表彰、13年斎藤茂吉文化賞受賞。2度の日展審査員を経て14年会員。示現会山形支部長、日展山形支部副会長を歴任。2016年、開館前のまなびあテラスを訪問し《羽黒山五重塔》を寄贈す。同年9月東根市にて没(享年78歳)。

武田氏写真

5_霊峰月山.jpg文部科学大臣賞受賞作 《霊峰月山》