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イベント情報

亀山亮写真展 「山熊田」

2019年01月12日〜2019年02月24日

美術館|展覧会

「遠い昔から続けられて来た彼らの営為に、強い生と死の手触りを感じるーー/亀山亮」
パレスチナ、シエラレオネ、リベリア、アンゴラ、スーダン、コンゴ、ソマリア、ブルンジ、ケニア… 各地の紛争地帯を渡り歩き、写真集『AFRIKA WAR JOURNAL』で第32回土門拳賞を受賞した写真家・亀山亮。4年ぶりとなる新作写真集の舞台はマタギたちの村・新潟県村上市山熊田でした。
新潟と山形の県境に位置する豪雪地帯の、人口50人足らずの集落にあるのは山と熊と田だけ。パレスチナで左目を失明し、戦争を引き起こす人間の闇を追い続けてきた亀山が、山熊田で何を感じ、シャッターを切ったのか。
本展では写真集『山熊田』(夕書房)に収められた、山熊田に生きる人々の原初の生業を写した写真群を、大判プリントで写真家自らが構成・展示するとともに、ルポライター山川徹との公開対談をおこないます。

開催期間:2019年1月12日[土]→2月24日[日]
会場:東根市公益文化施設まなびあテラス特別展示室
開館時間:9:00~18:00(入場無料)
休館日:1月15日[火]、1月28日[月]、2月12日[火]

●アーティストプロフィール
亀山亮(Ryo Kameyama)……1976 年千葉県生まれ。 日本写真芸術専門学校報道・写真芸術科卒業。 写真家。 高校時代に初めて手にしたカメラで、三里塚闘争を続ける農家や新左翼の密着撮影を始める。96 年よりサパティスタ民族解放軍の支配地域など中南米を撮影。2000年、パレスチナ自治区ラマラでインティファーダの取材中、イスラエル国境警備隊が撃ったゴム弾により左目を失明する。 2003 年、パレスチナの写真でさがみはら写真新人賞、コニカフォトプレミオ特別賞を受賞。コンゴ、シエラレオネ、リベリア、ブルンジなどアフリカの紛争地に8年間通い続け12年『AFRIKA WAR JOURNAL』を発表。翌年、同作で第32回土門拳賞を受賞。その他の著書に『DAY OF STORM』(2014/ SLANT)、『戦場』(2015/晶文社)など。

●ギャラリートーク
亀山亮 × 山川徹(ルポライター)
日時:1月12日[土]14:00~15:30
ゲスト:山川徹(Toru Yamakawa)……1977年、山形県生まれ。東北学院大学法学部法律学科卒業後、國學院大學2部文学部史学科に編入。在学中より、フリーライターとして活動し『別冊東北学』の編集にたずさわる。2007年、2008年には北西太平洋の調査捕鯨に同行し、計150日間を船上で過ごす。2004年の新潟県中越地震から自然災害の取材をはじめ、岩手宮城内陸地震、東日本大震災、熊本地震などを被災直後から取材。著書に山形新聞の連載をまとめた『離れて思う故郷 東京に生きる山形人の群像』。『捕るか護るか? クジラの問題 いまなお続く捕鯨の現場へ』。『東北魂 ぼくの震災救援取材日記』、『それでも彼女は生きていく 3・11をきっかけにAV女優となった7人の女の子』など。近著にカルピスのルーツを中国の内モンゴル自治区に追った『カルピスをつくった男 三島海雲』。

●写真集『山熊田』を会場で販売します。
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『山熊田 YAMAKUMATA』 亀山亮
出版社:夕書房/巻末テキスト:亀山亮、山川徹、大滝ジュンコ/仕様:日英バイリンガル、B5変形・並製・カバーなし(OPP袋入り)、ダブルトーン・128頁/装幀:鈴木聖

主催:まなびあテラス(〒999-3730 山形県東根市中央南1丁目7-3)
企画:宮本武典(まなびあテラス芸術監督/東北芸術工科大学教授)
制作協力:NHKプラネット
協力:UMEKI DESIGN STUDIO